高い料金を支払ったのに、医療脱毛で期待したほどの効果が出ないと悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
このまま続けても意味がないかもしれない、でも今さらやめられないと、不安な気持ちになることもあるでしょう。
この記事では、医療脱毛の効果が出ない問題について解説します。
効果が出ないと感じる主な原因をクリニック側・自分側の両面から深掘りし、具体的な対処法を解説します。また、次こそ失敗しないクリニックの選び方まで紹介します。
医療脱毛の効果に不安や疑問を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
医療脱毛で効果が出ない主な原因と対処法は?

医療脱毛の効果が出ないと感じたとき、その原因とどうすれば良いのかを知りたい方も多いのではないでしょうか。
ここでは、効果が出ない主な原因と対処法について、結論から解説します。
- 効果が出ないと感じたらどうすれば
- 主な原因と自分でできる対処法一覧
- どうしても効果が出ない場合の最終手段
これらのポイントを押さえて、不安の解消につなげましょう。
効果が出ないと感じたらどうすれば
医療脱毛で効果がないと感じる場合、その原因は一つとは限りません。
「クリニック側」に原因がある可能性、「自分自身」に原因がある可能性、あるいは脱毛の仕組みに関する「誤解」から生じている可能性もあります。
まずは焦らずに、自分の状況がどれに当てはまるのかを冷静に見極めることが、問題解決への第一歩です。
原因を正しく理解することで、適切な対処法が見えてきます。
主な原因と自分でできる対処法
医療脱毛の効果が出ないときに考えられる主な原因と、自身でできる対処法を一覧にまとめました。
原因のカテゴリ | 考えられる原因 | 自分でできる対処法 |
---|---|---|
機械・施術 | 脱毛機が毛質に合っていない、出力が低い | クリニックに相談し、機械の変更や出力調整を依頼する |
照射漏れ(打ち漏れ)が発生している | クリニックの保証制度を確認し、再照射を依頼する | |
自分の肌・毛 | 日焼けをしている、肌が乾燥している | 紫外線対策や保湿ケアを徹底する |
産毛や色の薄い毛が多い | 産毛に強い脱毛機があるクリニックを検討する | |
タイミング | 毛周期に合っていない | クリニックが推奨する間隔で通院する |
自己処理 | 毛抜きで処理している | 施術前はカミソリやシェーバーでの処理に切り替える |
どうしても効果が出ない場合の最終手段
クリニックに相談し、セルフケアを見直しても効果が得られない場合も考えられます。
その場合は、現在のコースに追加で契約回数を増やすことを検討しましょう。
また、クリニックの脱毛機や方針そのものが自分に合っていないと感じるなら、他のクリニックへの「乗り換え」も有効な方法の一つです。
諦める前に、これらの最終手段も視野に入れておくとよいでしょう。
そもそも医療脱毛で「効果がない」と感じる理由

医療脱毛は効果が高いといわれていますが、中には「思ったより効果がない」と感じてしまう方もいます。
その原因が、脱毛の仕組みに関する誤解であるケースも少なくありません。
- 1回でツルツルになるという誤解
- 毛が抜けるまでの期間には個人差がある
- 部位や毛質によって必要な回数が異なる
まずは、基本的な知識を確認します。
1回でツルツルになるという誤解
医療脱毛は、1回の施術で全ての毛がなくなるわけではありません。
毛には「成長期」「退行期」「休止期」という毛周期があり、レーザーが効果的に作用するのは成長期の毛だけです。
全体の毛のうち、成長期の毛は20%程度といわれています。
そのため、全ての毛にアプローチするには、毛周期に合わせて複数回の施術を重ねる必要があるのです。
毛が抜けるまでの期間には個人差がある
レーザーを照射した後、すぐに毛が抜け落ちるわけではありません。
多くの場合、施術から1〜3週間ほどかけて、毛が自然にポロポロと抜け落ちていきます。これをポップアップ現象と呼びます。
この期間には個人差があり、毛が抜けるスピードが遅い方もいます。
施術後すぐに効果が見られないからといって、焦る必要はありません。まずは2〜3週間、様子を見ることが大切です。
部位や毛質によって必要な回数が異なる
脱毛効果を実感できるまでの回数は、部位や毛質によって大きく異なります。
たとえば、ワキやVIOのように毛が濃く密集している部位は、レーザーが反応しやすいため効果を実感しやすい傾向があります。
一方で、顔や背中の産毛のように、色が薄く細い毛はレーザーのメラニン色素への反応が弱まるため、より多くの回数が必要になります。
一般的に5回程度のコースが多いですが、ツルツルを目指すには10回以上の施術が必要な場合もあります。
医療脱毛で効果が出ないクリニック側の原因

セルフケアや知識に問題がない場合、クリニック側に原因がある可能性も考えられます。
ここでは、医療脱毛の効果が出にくい場合のクリニック側の原因を5つ解説します。
- 脱毛機の種類が毛質に合っていない
- レーザーの照射出力が適切でない
- 照射漏れ(打ち漏れ)が発生している
- 施術者の技術力に差がある
- 予約が取れず照射間隔が空きすぎている
脱毛機の種類が毛質に合っていない
医療脱毛で使うレーザーには種類があり、それぞれ得意な毛質や肌質が異なります。
たとえば、太く濃い毛には「熱破壊式」の脱毛機が、産毛や日焼け肌には「蓄熱式」の脱毛機が向いているとされています。
もし自分の毛質と脱毛機の相性が悪い場合、十分な効果が得られない可能性があります。
複数の脱毛機を導入し、個々に合わせて使い分けてくれるクリニックを選ぶのがおすすめです。
レーザーの照射出力が適切でない
医療レーザー脱毛は、毛根の組織を破壊するのに十分な熱エネルギーを与える必要があります。
しかし、肌へのダメージや痛みを過度に恐れてレーザーの照射出力を下げすぎてしまうと、毛根に十分なダメージを与えられず、効果が薄れてしまいます。
経験豊富なクリニックでは、肌の状態を見極めながら、効果が出るぎりぎりのラインで出力を設定してくれます。痛みが少ない場合でも、効果が出ているか不安な場合は出力を相談してみましょう。
照射漏れ(打ち漏れ)が発生している
施術者の技術によっては、レーザーの照射が均一に行われず、部分的に毛がまとまって残ってしまう「照射漏れ」が発生することがあります。
とくに、体の凹凸がある部位で起こりやすいです。
多くのクリニックでは、照射漏れが確認された場合に無料で再照射してくれる保証制度を設けています。施術後、一部分だけ毛が固まって抜けない場合は、遠慮なくクリニックに相談しましょう。
施術者の技術力に差がある
レーザーを照射するスピードや角度、肌への当て方など、施術者の技術力によっても脱毛効果には差が生まれることがあります。
とくに、経験の浅い施術者が担当した場合、効果が少し落ちてしまう可能性は否定できません。
毎回、同じクオリティの施術が受けられるよう、スタッフの研修に力を入れているクリニックを選ぶことも一つのポイントです。
もし担当者によって効果の差を感じる場合は、指名を検討するのも良いでしょう。
予約が取れず照射間隔が空きすぎている
医療脱毛は、毛周期に合わせて2〜3か月に1回のペースで通うのが最も効果的です。
しかし、人気クリニックにありがちな「予約が取れない」という問題で、次の施術まで半年も空いてしまうと、効果の効率は大きく落ちてしまいます。
適切なタイミングで成長期の毛にアプローチできないため、結果的に通う回数が増えてしまうことにも繋がります。
契約前に、予約の取りやすさを確認しておくことは非常に重要です。
医療脱毛で効果が出ない自分側の原因

効果が出ない原因は、クリニック側だけでなく、ご自身の肌の状態や普段のケアに起因することもあります。
ここでは、脱毛効果を妨げる可能性のある自分側の原因を4つ解説します。
- 毛周期に合わないタイミングで施術を受けている
- 日焼けによる肌への影響や硬毛化のリスク
- 産毛や細い毛、色の薄い毛が多い
- 自己処理の方法が間違っている
毛周期に合わないタイミングで施術を受けている
医療脱毛のレーザーは、毛周期の中でも「成長期」にある毛にしか効果を発揮しません。そのため、クリニックから指定された通院間隔を守ることが非常に重要です。
早く終わらせたいからといって間隔を詰めすぎても、まだ成長期になっていない毛には効果がありません。一方で、間隔を空けすぎても、ターゲットとなる成長期の毛を逃してしまい、非効率になってしまいます。
日焼けによる肌への影響や硬毛化のリスク
日焼けした肌は、メラニン色素が活性化している状態です。レーザーは黒いメラニンに反応するため、日焼け肌に照射すると皮膚表面にまでレーザーが反応し、火傷のリスクが高まります。
そのため、安全のために照射出力を下げざるを得ず、結果として脱毛効果が低下してしまいます。また、まれにレーザーの刺激で毛が濃くなる「硬毛化」というリスクもあります。脱毛期間中の紫外線対策は必須です。
産毛や細い毛、色の薄い毛が多い
医療脱毛で使われるレーザーは、毛に含まれる黒いメラニン色素をターゲットにしています。
そのため、メラニン色素が少ない産毛や色の薄い毛、細い毛にはレーザーが反応しにくく、効果が出にくい傾向があります。
とくに顔や背中、腕の産毛は、VIOやワキなどの濃い毛に比べて多くの施術回数が必要になることを理解しておきましょう。
自己処理の方法が間違っている
脱毛効果を最大限に引き出すためには、施術前の自己処理が重要です。とくに注意したいのが、毛抜きやワックスを使った処理です。
これらの方法は毛根から毛を引き抜いてしまうため、レーザーが反応するターゲット(メラニン)がなくなってしまいます。
その結果、その毛穴には全く効果が得られなくなります。施術前の自己処理は、必ず肌に優しい電気シェーバーなどで行いましょう。
医療脱毛の効果がないと感じたときの具体的な対処法

「もしかして効果がないかも」と感じたとき、そのまま放置せずに具体的な行動を起こすことが大切です。
ここでは、効果に不安を感じたときの4つの対処法を紹介します。
- まずは通っているクリニックに相談する
- 施術後の保湿や紫外線対策を徹底する
- 契約回数を追加するか検討する
- どうしても改善しない場合はクリニックの乗り換えも
まずは通っているクリニックに相談する
効果に疑問を感じたら、一人で悩まずに、まずは通っているクリニックの医師や看護師に相談しましょう。専門家の視点から、効果が出ていない原因がどこにあるのかを診断してもらえます。
出力の調整や、次回の施術タイミングの提案、スキンケアのアドバイスなど、状況に応じた具体的な解決策を示してくれるはずです。不安な点は遠慮なく質問し、解消することが重要です。
施術後の保湿や紫外線対策を徹底する
脱毛期間中のスキンケアは、脱毛効果を左右する重要な要素です。肌が乾燥していると、バリア機能が低下して施術時に痛みを感じやすくなったり、肌トラブルの原因になったりします。
また、日焼けは火傷のリスクを高め、照射出力を下げざるを得なくなるため効果が落ちます。施術後の肌は敏感になっているため、毎日の保湿と紫外線対策を徹底することが、効果的な脱毛への近道です。
契約回数を追加するか検討する
一般的な5回や8回のコースでは、産毛やしぶとい毛が残ってしまうことは珍しくありません。もしコースが終了しても効果が得られない場合は、追加で施術を受けることを検討しましょう。
多くのクリニックでは、コース終了者向けに1回ごとの追加プランを通常より割安な価格で提供しています。
あと少しだけ続けたい、という場合には適した方法です。
どうしても改善しない場合はクリニックの乗り換えも
クリニックに相談しても納得のいく回答が得られない、脱毛機がどうしても合わない、といった場合には、他のクリニックへの「乗り換え」も有効な方法です。
クリニックによって導入している脱毛機や施術方針は異なります。現在のクリニックで効果が出なくても、他のクリニックでなら良い結果が得られる可能性は十分にあります。返金制度なども確認しつつ、慎重に検討しましょう。
失敗しない効果が高い医療脱毛クリニックの選び方

もしクリニックを乗り換えるなら、あるいはこれから選ぶなら、「次こそは失敗したくない」と思うはずです。
ここでは、効果を重視する場合のクリニック選びのポイントを4つ紹介します。
- 複数の脱毛機を導入しているクリニックを選ぶ
- 自分の毛質に合った照射方式を理解する
- 口コミや実績が豊富で信頼できるクリニックを選ぶ
- カウンセリングでテスト照射が受けられるか確認する
複数の脱毛機を導入しているクリニックを選ぶ
効果的な脱毛のためには、様々な毛質や肌質に対応できる設備が整っていることが理想です。
レーザーの種類が一つしかないクリニックよりも、複数の脱毛機を導入しているクリニックの方が、個々の状態に合わせて施術を提供してくれる可能性が高まります。
とくに、アレキサンドライト、ダイオード、ヤグの3種類のレーザーを搭載した脱毛機や、複数の機械を使い分けてくれるクリニックは、より高い効果が期待できるでしょう。
自分の毛質に合った照射方式を理解する
医療脱毛の照射方式には、主に「熱破壊式」と「蓄熱式」の2種類があります。
それぞれの特徴を理解し、自分の毛質に合った方式を選ぶことが重要です。
- 熱破壊式: 高出力のレーザーを単発で照射し、毛根の組織を破壊する方式です。ワキやVIOなどの濃く太い毛に効果的で、比較的早く効果を実感しやすいのが特徴です。ただし、痛みは感じやすい傾向があります。
- 蓄熱式: 低出力のレーザーを連続で照射し、じわじわと熱を加えてバルジ領域という発毛組織を破壊する方式です。痛みが少なく、産毛や日焼け肌にも対応できるのが特徴です。効果の実感は比較的緩やかです。
口コミや実績が豊富で信頼できるクリニックを選ぶ
クリニックの公式サイトだけでなく、第三者の口コミサイトやSNSでの評判を確認することも大切です。
良い口コミだけでなく、悪い口コミにどういった内容が多いのかをチェックすることで、そのクリニックの実態が見えてくることがあります。
また、症例数が多く、長年の実績があるクリニックは、それだけ多くの患者のデータを持っており、技術力や知識も豊富である可能性が高いといえるでしょう。
カウンセリングでテスト照射が受けられるか確認する
契約前に、レーザーの痛みや施術後の肌の反応を実際に体験できる「テスト照射」が受けられるかどうかは、重要なチェックポイントです。
多くのクリニックでは、カウンセリング時に無料でテスト照射を行っています。痛みに不安がある方や、自分の肌に合うか心配な方は、ぜひテスト照射を受けてから契約を判断することをおすすめします。
医療脱毛の効果に関するよくあるご質問

最後に、医療脱毛の効果に関してとくに多くの方が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
Q. 医療脱毛は何回くらいでツルツルになりますか?
ツルツルになるまでの回数は部位や毛質、目指すゴールによって大きく異なりますが、一般的には8〜12回以上の施術が必要になることが多いです。
自己処理が楽になるレベルであれば5〜8回程度で効果を実感できる場合が多いでしょう。
Q. VIOやワキは他の部位より効果が出にくいですか?
VIOやワキは毛が太く濃いため、レーザーが反応しやすく、むしろ効果を実感しやすい部位といえます。
ただし、毛量が多く毛周期も複雑なため、完全にツルツルにするには腕や足よりも多くの回数が必要になる傾向があります。
Q. 蓄熱式脱毛は熱破壊式より効果がないというのは本当ですか?
蓄熱式が熱破壊式より効果がない、ということは一概には言えません。それぞれ得意な毛質が異なり、蓄熱式は産毛や細い毛に、熱破壊式は濃く太い毛に高い効果を発揮します。
最終的な脱毛効果に大きな差はないとされていますが、自分の毛質に合った方式を選ぶことが重要です。
Q. 契約コースが終了しても毛が残っている場合、どうすれば良いですか?
契約コース終了後に毛が残っている場合は、追加で施術を受けるのが一般的です。
多くのクリニックで、コース終了者向けの割安な「1回プラン」や「追加コース」が用意されています。必要な回数だけ追加で契約するとよいでしょう。
Q. 効果に満足できなかった場合、返金はしてもらえますか?
「効果が得られない」という主観的な理由での返金は、基本的に難しい場合が多いです。ただし、契約期間内にコースを解約する場合は、法律に基づき、未消化分の施術料金から所定の解約手数料を差し引いた金額が返金されます。
まとめ

この記事では、医療脱毛で効果がないと感じる原因と、その対処法について解説しました。医療脱毛で効果が出ない原因は一つではなく、機械との相性、照射出力、毛周期、自己処理の方法などさまざまです。
まずは自分の状況がどれに当てはまるか冷静に分析することが重要です。
「効果がない」と感じても、原因を特定し正しく対処すれば、改善できる可能性は十分にあります。諦める前に、まずは通っているクリニックへ正直に相談することが、解決への第一歩となります。
万が一それでも改善が見られない場合は、この記事で紹介したクリニックの選び方を参考に、セカンドオピニオンや乗り換えを検討してみるのがおすすめです。