医療脱毛で効果が現れるまでの回数や、何回のコースを選べばよいか悩んでいる方は多いでしょう。
定期的なセルフケアが不要になるまでには約5回のレーザー照射が必要ですが、完全に毛のない状態を得るまでにはそれ以上の回数が必要です。
この記事では、施術部位ごとに目安となる医療脱毛の照射回数を解説します。
また、こちらの記事ではおすすめの医療脱毛クリニックを全23院紹介しています。併せて、参考にしてください。
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医療脱毛とは?
はじめに、医療脱毛の仕組みや効果、エステティックサロンでおこなわれる光脱毛との違いについて詳しく解説します。
医療脱毛の仕組み・効果
医療脱毛とは、医療用レーザーを用いておこなう脱毛方法です。高出力のレーザーを使用して毛根にダメージを与えることで、毛の成長を抑制し永久脱毛を目指します。
完全に毛が生えなくなるまでには複数回の施術が必要ですが、継続して通うことで滑らかな肌を長期間維持できます。
医療脱毛と光脱毛の違い
医療脱毛は、皮膚科や美容外科、脱毛専門のクリニックなどの医療機関で受けられる治療方法です。料金は高めに設定されていますが、高い効果と安全性が特徴です。
通常、5回程度の照射で自己処理が不要になり、8〜10回の照射でうぶ毛や細い毛を完全に取り除けます。
一方、サロンで実施されている光脱毛では、医師免許を持たないサロンスタッフが施術を担当します。医療用の脱毛器よりも出力の弱い機器を使用するため、痛みが少なく安価です。
医療脱毛は何回で終わる?回数ごとの効果の目安
ここからは、医療脱毛の効果が実感できるまでの回数の目安について詳しく解説します。
1回:ムダ毛が抜けはじめる
一回の施術後、毛が抜けはじめるまでには通常1〜3週間程度かかります。施術部位の毛が次第に抜け落ちはじめ、およそ全体の20%が脱毛されます。
一度の施術のみでは目にみえる効果はないため、根気よく継続することが重要です。毛周期に合わせて複数回の施術を受けることで、より確実な脱毛効果が期待できます。
2~3回:毛が細くなる・毛量が減る
医療脱毛後、2〜3回目の施術で毛が細くなります。早い方は3回の照射で、VIOや脇などの毛が濃い部分の毛量の減少を実感できるでしょう。
目にみえる大きな変化は少ないため、自宅でのセルフケアは引き続き必要です。
4~7回:自己処理の頻度が減り楽になる
医療脱毛を受ける場合、通常は4〜7回の施術を受けることで自己処理の頻度が大幅に減少します。
毛が薄い方やある程度毛がなくなることを目標とする場合、5回のコースプランで脱毛を終了する方も多いです。
クリニックでは追加照射も可能な場合があるため、5回プランの契約終了後、必要であれば追加照射を検討してみるとよいでしょう。
8〜10回以上:自己処理が不要・ツルツル肌になる
全身ツルツル肌を目指す場合、8〜10回以上の施術が必要です。うぶ毛や細い毛は、太く濃い毛よりもレーザーに反応しづらい特徴があります。
しかし8回程度照射すれば毛根に十分なダメージが与えられるるため、定期的な自己処理が不要になります。
さらに、10回以上の施術を受けることで全体の毛の再生が抑制され、永久脱毛効果をより実感できるでしょう。
【部位別】医療脱毛が完了する目安の回数と期間
ここからは、医療脱毛が完了する目安の回数と期間を部位別に紹介します。
全身脱毛
全身脱毛が完了するまでの回数は10回以上が目安です。期間は約1年半程度かかります。
使用する脱毛機や個人の毛周期によって照射間隔は異なりますが、1〜3か月に1度のペースで施術をおこないます。
多くのクリニックでは1回からプランが用意されているため、医師に相談して最適な施術回数を決定しましょう。
VIO脱毛
VIOの脱毛に必要な回数はVラインが8回以上、IラインとOラインが10回以上とされています。脱毛完了までにかかる期間は、8~10か月程度です。
VIOの脱毛はほかの部位に比べてデリケートなため、医師と相談して施術プランを検討しましょう。
顔脱毛
顔の脱毛に必要な回数は、10回以上が目安です。とくに顔はうぶ毛が多いため、ほかの部位と比較して施術回数が多くなる傾向があります。
照射間隔は1か月に1度のペースが一般的です。
顔剃りの手間を減らしたい方や、シェービングによる肌への負担を減らしたい方は、全身脱毛と顔脱毛がセットになったプランを検討するとよいでしょう。
ヒゲ脱毛(メンズ)
男性のヒゲ脱毛完了までに必要な回数は、約8回〜10回が目安です。ヒゲが濃い方が完全にツルツルにする場合、15回程度かかることもあります。
期間は1年半〜2年程度で、1〜2か月に一度のペースで施術がおこなわれます。
【皮膚科医師が解説】医療脱毛の施術回数を抑える方法
ここからは皮膚科医の吉岡容子先生にインタビューした内容をもとに、医療脱毛の施術回数を抑える方法を紹介します。
毛質に合わせて脱毛機器を選ぶ
医療脱毛の施術に使用される脱毛機器の特性は、種類により異なります。
- ヤグレーザー
- アレキサンドライトレーザー
- ダイオードレーザー
アレキサンドライトレーザーは、太く濃い毛に適しています。
ヤグレーザーは最も痛みを感じやすいですが、根深い毛や頑固な毛に対して効果的です。
ダイオードレーザーは肌質や毛質、肌の色を選びません。痛みが少ないため、敏感肌でも使用できます。
自身の毛質や肌質に合わせて脱毛機器を選択しましょう。
最新の脱毛機器は高いエネルギーを短時間で照射でき、効果的に毛根にアプローチできるものもあります。
少しでも施術回数を抑えたい方で候補が複数店舗ある場合は、脱毛機器の種類で判断するのも一つの手です。
毛周期に合わせて施術を受ける
毛周期とは、成長初期、成長後期、退行期、休止期の4段階で毛が生え変わることを指します。
医療レーザーは成長初期や後期の毛に反応しやすく、1〜3か月に一度の照射で高い脱毛効果が期待できます。
医療脱毛を受ける際は毛のサイクルを理解し、適切なタイミングで施術を受けることが重要です。
毛は生えはじめ肉眼で確認できるようになる時期から成長段階の時期は、メラニン色素が濃いため毛が黒い状態です。
この時期に施術をするとレーザーが毛根まで届きやすく、脱毛する時期としては最適です。
生活習慣を見直す
バランスのとれた食事や十分な睡眠、ストレス軽減は肌のコンディションを高め、脱毛の効果を向上させます。
生活習慣の乱れやストレス、ホルモンのバランスの変化などが、毛の増加や濃さの変化に影響を与える可能性があります。
食生活や睡眠時間などの生活習慣を見直して、肌荒れや毛の増加を予防しましょう。
生活習慣が乱れて肌が荒れると施術が難しい場合もあり、結果的に施術回数を増やすことにつながるため注意が必要です。
丁寧なスキンケアを心がける
肌荒れや紫外線による日焼け肌は、脱毛施術が受けられない可能性があります。施術前には適切な保湿や日焼け対策を行い、肌を健康な状態に保つことが必要です。
また施術中や施術後も、肌のケアを丁寧におこなうことが大切です。
出力を下げると施術が可能なこともありますが、脱毛効果が下がり、結果的に施術回数を増やしてしまいます。
施術回数を抑えるためにも、丁寧なスキンケアを心がけて乾燥や肌荒れ対策をおこないましょう。
医療脱毛を何回受けても効果が得られない場合の対処法
ここからは、医療脱毛の効果が得られなかった場合の対処法を5つ紹介します。
脱毛回数を増やす
医療脱毛の効果を実感できない場合、施術回数を増やすことを検討しましょう。
一般的に、医療脱毛は5回以上の施術で自己処理が楽になり、8〜10回程度の施術で永久脱毛が目指せます。
通常の施術回数では効果が不十分な場合、クリニックやサロンのスタッフに追加照射ができるか相談しましょう。
毛周期に合わせて施術を受ける
医療脱毛は、毛の成長初期、成長後期のときに施術を受けることで、高い脱毛効果を発揮します。
毛周期のタイミングによっては効果が得られにくい時期もあるため、退行期や休止期の施術は避けましょう。
医療脱毛は1〜3か月に1度のペースで照射をおこなうことが重要です。
カウンセリングや施術時に医師や看護師に相談し、適切な脱毛スケジュールを立てましょう。
日焼けと肌荒れに気を付ける
日焼けや肌荒れした状態で医療脱毛の施術を受けると、痛みを感じやすくなります。
痛みを抑えるために出力を下げると効果が弱まるため、必要な施術回数が増える可能性があります。
日焼けや肌荒れのレベルによっては施術を受けられないため、日焼けた肌荒れに注意して過ごしましょう。
スキンケアを徹底する
乾燥肌や敏感肌は、脱毛施術中に痛みや刺激を感じやすく、効果が低下する可能性もあります。
医療脱毛の施術を受けるとレーザーが発生した熱の影響で肌が乾燥しやすくなるため、施術後はしっかりと保湿をおこなうことが大切です。
またレーザー照射後は肌が敏感になるため、刺激の少ない化粧水や乳液で肌を労るようにしましょう。
脱毛機の照射出力を上げる
脱毛機の出力が弱いと、脱毛の効果が半減します。
出力が弱いと感じたときは、施術を受ける前に医師に照射出力を上げられないか確認しましょう。
レーザーの種類を確認してみる
医療脱毛の効果を実感できない場合、レーザーの種類を確認することが重要です。
一般的に、出力が強い順にアレキサンドライトレーザー、ダイオードレーザー、ヤグレーザーとなります。
これらの脱毛機は異なる波長を持ち、蓄熱式と熱破壊式の2種類に分けられます。
蓄熱式のレーザーは痛みが抑えられるものの、熱破壊式に比べると脱毛効果が少ない点がデメリットです。
痛みが強くても高い脱毛効果を実感したい方には、熱破壊式の脱毛機がおすすめです。
医療脱毛の回数・効果に関するよくある質問
最後に、医療脱毛に関するよくある質問に6つ回答します。
医療脱毛は1回で終わる?
医療脱毛を含めた脱毛の施術は、通常1回では終わりません。施術する部位にもよりますが、8~10回程度の施術が必要です。
一般的には5回ほどで自己処理が楽になり、8~10回で自己処理が不要になるケースが多いです。
医療脱毛は何回でツルツルになる?
医療脱毛でツルツルになる回数は個人の毛のサイクルや毛質によって異なりますが、一般的には8〜10回程度の施術が必要です。
早く脱毛を完了させたい方は複数のクリニックの無料カウンセリングを受け、自身に合う施術方法やプランについて確認しましょう。
医療脱毛の効果はどのくらい持続する?
通常、8〜10回程度の施術を受けることで、永久的な脱毛効果を得られるとされています。
ただしホルモンバランスの変化や体質の影響などにより、施術後に新しい毛が生えてくる可能性があります。
そのため永久脱毛を目指す場合でも、脱毛効果が完全に永続することは保証されません。
定期的なメンテナンスや追加の施術が必要になる場合もあるため、信頼できるクリニックを利用しましょう。
医療脱毛とサロン脱毛の違いは?
医療脱毛とサロン脱毛の大きな違いは、使用可能な機器と施術者の資格です。医療脱毛では出力の高い機械を扱うため、医師や医療従事者が施術をおこなう必要があります。
一方、サロン脱毛には医療従事者がいないため、低出力の機器しか使用できません。少しでも早く脱毛効果を得たい方には、医療脱毛がおすすめです。
医療脱毛はレーザーの種類によって回数や効果に違いがある?
医療脱毛には複数の種類のレーザー機器があり、レーザーによって施術回数や効果に違いがあります。
たとえばアレキサンドライトレーザーは太く濃い毛に効果的で、少ない施術回数で脱毛効果を実感しやすい特徴があります。
一方、ダイオードレーザーは敏感肌やアトピーを持つ方でも使用でき、うぶ毛にも効果的です。
カウンセリング時にクリニックの医師に相談し、自身に適したレーザーを選定してもらいましょう。
医療脱毛の施術を10回受けても終わらない場合はある?
毛の濃さや、肌の色、毛周期など、個人差や体質の違いによって、必要な施術回数が異なります。
とくに医療脱毛のレーザーは成長している毛にのみ効果があるため、脱毛効果を得るには適切な毛のサイクルに合わせて施術を受けることが大切です。
まとめ
本記事では、皮膚科医のアドバイスをもとに、医療脱毛の施術が何回で完了するのかや必要な施術回数、効果が得られない場合の対処法などを中心に解説しました。
永久脱毛を目指す場合、必要な施術回数は8回〜10回程度です。
限られた回数で医療脱毛の効果を最大限に得るためには、使用するレーザーの種類や毛周期を確認することが大切です。
本記事で紹介したクリニックでは複数の脱毛機を用意しており、お得な料金プランを提供しています。
クリニックを選ぶ際は脱毛機の種類や通いやすさ、料金などを考慮して、自身にあったクリニックを選びましょう。