※予防接種は全て完全予約制です。来院前に必ずご連絡ください(TEL:03-3561-2011)
予防接種・ワクチン
予防接種の対象者
海外出張・赴任・留学・旅行される方、ご家族を対象に、予防接種と疾病予防のためのアドバイスを行います。
予防接種を行った方には、指定回数の接種後に、当院所定の接種記録を発行いたします。
渡航先別の推奨ワクチン
ワクチン名 | 対象地域 | 特に推奨するケース |
---|---|---|
A型肝炎 | 途上国全域 | 衛生状態の悪い環境 |
破傷風 | 全世界 | 外傷の危険がある |
狂犬病 | 途上国全域 | 噛まれた直後に治療を受けられない |
B型肝炎 | 途上国全域 | 医療関連の仕事 |
日本脳炎 | 中国、東南アジア、南アジア | 農村部に訪れる |
ポリオ | 南アジア、アフリカ | 1975~1977年生まれ |
取り扱いワクチンと価格
ワクチンの種類と価格
- A型肝炎
ウイルスに汚染された水や野菜、魚介類などを、生や加熱不十分なまま食べることによって感染します。また、感染者の糞便に汚染された器具、食品により経口感染するほか、性感染も報告されています。約1か月間の潜伏期間を経て、黄疸・発熱・腹痛・下痢・嘔気嘔吐・全身倦怠感といった症状が出現します。1~2か月で回復し、慢性症状に移行することはないと言われています。 - ¥7,700
- B型肝炎
血液・体液を介した感染で、母子感染や性行為、感染対策の不十分な医療行為により感染します。多くは無症候で経過しますが、20~30%が急性肝炎を発症し、1~2%が激症肝炎化します。慢性化により、肝硬変・肝細胞癌へと移行することがあります。 - ¥5,205
- 破傷風
土壌中に分布する破傷風菌の感染によって起こります。自分では気付かないような小さい傷口から感染します。破傷風菌は神経毒を産生し、肩こり・体のひきつりなど初期症状が現れたのち、歩行障害や全身痙攣、呼吸不全に移行すると死に至ることもあります。日本では、小児期に破傷風ワクチンが定期接種されていますが、10年以上経過するとワクチンの効果は薄れます。抗生剤・免疫グロブリン・人工呼吸器の使用などの治療を行っても、致死率の高い疾患です。 - ¥3,569
- ジフテリア
保菌者の咳やくしゃみにより、飛沫感染します。上気道の粘膜に感染しますが、発症するのは10%程度です。発熱・咽頭痛・犬の吠え声のような咳・嘔吐がみられます。また、失明や神経麻痺を起こすこともあります。日本では小児期にジフテリアワクチンが定期接種されていますが、10年以上経過するとワクチンの効果は薄れます。 - -
- 破傷風+ジフテリア
同上 - ¥4,300
- 日本脳炎
日本脳炎ウイルスに感染している動物を吸血した蚊(コガタアカイエカ)に刺されることによって感染します。感染しても発病するのは0.1~1%程度ですが、発病すると発熱・頭痛・意識障害・麻痺などが出現します。乳幼児や高齢者は致死率が高く、生存しても45~70%に精神障害などの後遺症が残るとされます。 - ¥6,250
- ポリオ
ポリオウイルスに感染した人の糞便や唾液を介して経口感染します。感染しても発病するのは約10%とされます。発熱・咽頭痛・下痢・嘔吐などの風邪のような症状がみられ、感染者1,000人のうち1~5人に麻痺が出現します。 - ¥8,450
- 麻疹
麻疹ウイルスは高い感染性を持ち、感免疫を持たない人が感染するとほぼ100%発症します。感染経路は空気感染・飛沫感染・接触感染があります。日本では年間20万人が感染しており、2歳以下の小児、ワクチンの効果が低下した10~20代前半の患者が大半です。発熱・倦怠感・発疹がみられます。1977年4月2日~1990年4月1日に生まれた世代では、小児期に1回しか接種をしていないため、感染の危険性が高くなります。妊娠中に感染すると流産や早産の危険があります。海外でも集団発生がみられます。 - ¥5,800
- 風疹
風疹ウイルスに感染した人の咳やくしゃみにより、飛沫感染または直接接触感染します。発熱、発疹、リンパ節腫脹がみられます。妊娠初期に感染すると胎児に先天性風疹症候群を引き起こすことがあります。30~50%は無症状感染者であり、母親が無症状であっても胎児に影響を及ぼすと考えられます。 - ¥5,810
- 麻疹風疹混合
同上 - ¥9,050
- ムンプス
ムンプスウイルスに感染した人の咳やくしゃみにより、飛沫感染または直接接触感染します。発熱などの風邪症状に加えて、耳の前にある耳下腺・唾液腺、顎の下にある顎下腺・唾液腺の腫脹がみられます。感染すると約60%が発病します。髄膜炎や難聴などの合併症を生じることがあります。 - ¥5,840
- 水痘
水痘・帯状疱疹ウイルスの感染により発症します。強い感染性をもち、感染経路は空気感染・飛沫感染・接触感染があります。全身の赤い盛り上がった発疹から始まり、徐々に水疱(水ぶくれ)、痂疲(かさぶた)になっていきます。成人は、発疹が出現する前に発熱や全身倦怠感を認めることがあります。妊娠初期に感染すると約2%の胎児に先天性水頭症候群を引き起こします。 - ¥9,500
- 狂犬病狂犬病ウイルスに感染した動物に噛まれることで感染します。傷口や眼・唇などの粘膜部を舐められても感染が起こります。感染源のほとんどは犬ですが、コウモリ、アライグマなどの野生動物も感染源になり得ます。初期には風邪のような症状を認め、徐々に音や光への過敏性、錯乱や麻痺がみられます。治療法がなく、発病した場合の死亡率はほぼ100%であり、アフリカ・アジアを中心に年間5万人以上の死者が出ています。
- ¥13,465
※インフルエンザワクチンについては、お問い合わせください。