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医療脱毛を経験した方の感想や口コミには、「痛い」「熱い」といった情報を目にしたことがある方も多いでしょう。
医療レーザーは毛の組織を破壊する効果があるため、部位や個人によっては痛みを伴う可能性があります。
医療脱毛の痛みによる不安を解消するには、痛い部位や理由、痛みを軽減するコツを知ることが重要です。
本記事では、医師の監修に基づき、医療脱毛の痛みを軽減する方法や原因について詳しく解説し、痛みに配慮したおすすめの医療脱毛クリニックも併せて紹介します。
医療脱毛の痛みが不安な方は、ぜひ参考にしてください。
医療脱毛は永久的な脱毛効果が期待されますが、どのくらい痛いのか不安を抱く方は多いでしょう。
ここからは皮膚科医の長尾沙也加先生に医療脱毛の基礎知識について解説いただきます。
監修者：THE ROPPONGI CLINIC 恵比寿院 長尾沙也加先生
愛知医科大学卒業 国家公務員共済組合連合会東京共済病院、東京医科歯科大学医学部附属病院勤務後、湘南美容クリニック入職。 2020年8月東京・六本木にTHE ROPPONGI CLINICを開院し、 現在はTHE ROPPONGI CLINIC恵比寿院の院長を務める。
医療脱毛は、医療用レーザーを皮膚に照射して毛の組織を破壊する方法であり、黒いメラニン色素に反応させることで新しい毛の再生が阻害されます。
一度の施術ではすべての毛包が破壊されませんが、施術を繰り返すことで永久脱毛が期待できます。
長尾先生ただし医療脱毛レーザーによって肌や健康状態にリスクをもたらすと医師が判断した場合、施術が受けられない可能性があります。該当するのは持病やアレルギーを持っている方、日焼け等で炎症を起こしているなど肌の状態がよくない方、ホルモンバランスが安定しない妊娠中の方などです。カウンセリングにて、自身の状態を医師にしっかり伝えることが大切です。
医療脱毛の痛みは、レーザー照射によって生じる熱が主な原因です。毛根に熱が発生する際に周囲の皮膚にも熱が伝わり、痛みを引き起こします。
クリニックによっては最新の医療レーザー脱毛機を使用し、痛みを軽減する取り組みを実施しています。
冷却システムが搭載された機器や皮膚を吸引しながら照射する機器など、種類はさまざまです。
クリニックを検討する際はどのような脱毛機が使用されているのか事前に調べてみるとよいでしょう。
長尾先生医療脱毛特有の痛みは、対策することで軽減できます。施術部分を冷やす、保湿するなど自身でおこなえる対策を取り入れれば、追加料金も必要ありません。
医療脱毛での痛みの感じ方には個人差があり、「これぐらい痛い」と言い切ることは難しいです。
一般的には「輪ゴムで弾かれたような痛み」と表現されることが多いです。
また、脱毛する部位や肌状態により、痛みの度合いは異なります。
多くの場合、痛みは我慢できる程度です。2～4回目の施術で痛みの減少を感じることができるでしょう。
長尾先生クリニックのなかには、カウンセリング時にテスト照射ができるところもあります。痛みが心配な方は、事前にどのくらいの痛みなのか体験しておくと安心です。
医療脱毛において、「痛みを我慢した方が脱毛効果が高い」といった認識が広まっていますが、痛みの強さと脱毛効果の高さは必ずしも比例しません。
脱毛効果を高めるためには、肌質や毛質に合わせた施術を受けることが重要です。
肌や毛質に合わない脱毛機の使用は、トラブルの原因につながるおそれがあります。
施術前にカウンセリングを受けて、自身に合う脱毛機や照射方法を確認しておきましょう。
長尾先生出力が強すぎると、逆に火傷や炎症を引き起こす恐れがあります。医療脱毛は毛質や毛量、肌質に合わせて照射パワーを適正に判断すべき医療行為のため、経験豊富で技術レベルの高いクリニックを選ぶことが重要です。
ここからは医療脱毛の痛みについて500人にアンケート調査した結果を紹介します。
医療脱毛の痛みに関するさまざまな意見を基に、3つの項目に分けて解説します。
医療脱毛を受けた500人中、約70％の方が「痛みを感じた」と回答しました。「我慢できないほどの痛みを感じた」と回答した方は全体の約5％で、反対に痛くなかった方もいるようです。
医療脱毛の施術は医療行為にあたるため、麻酔クリームや笑気麻酔を使用すると脱毛時の痛みを軽減できます。
痛みが心配な方は痛みに配慮した蓄熱式の脱毛機や麻酔を提供するクリニックを検討しましょう。
最も痛みを感じた部位では、「VIO」と回答した方が全体の約50％を占めました。続いて「わき」、「顔」の順番に痛みの強さを感じた方が多いようです。
医療脱毛では毛が太く濃い部位ほど痛みを伴いやすく、毛が太く密集した部位は刺激を受けやすい傾向があります。
痛み対策として麻酔を「使用した」と回答した方は、全体の約20％と少なめでした。
多くの方が麻酔を使用していませんが、痛みが不安な方はカウンセリングの際に遠慮なく医師や看護師に相談してください。
麻酔で完全に痛みを取り除くことはできませんが、施術時の痛みを和らげるのに役立ちます。
医療脱毛では、脱毛する部位により痛みを感じる度合いが異なります。ここでは医療脱毛の施術で痛いと感じやすい代表的な部位を3箇所紹介します。
医療脱毛の施術において、とくに痛い部位がVIOです。デリケートゾーンの皮膚は薄く敏感なため、皮膚を保護するために太く濃い毛が生えやすいです。
VIOの痛みを軽減するには、肌へのダメージが少ない脱毛機や低いエネルギー設定で施術を受けることが大切です。
痛みが不安な方は、複数の脱毛機を取り扱うクリニックや麻酔が使用できるクリニックの利用を検討してみてください。
わきはVIOと同様に皮膚が薄く、太い毛が密集しています。加えて多くの汗腺があり、温度変化に敏感です。
そのため、レーザー脱毛をおこなう際には痛みを強く感じることがあります。
しかし一般的に片わきの施術は数分から10分程度で完了するため、痛みを我慢する内に脱毛が終了することが多いです。
顔の産毛は一般的に毛が薄く、痛みを感じにくいとされています。しかし、産毛が多く生えている場合や男性の濃いヒゲには痛みが生じることがあります。
顔の脱毛は高度な技術が必要なため、経験豊富な医師に施術を任せることが重要です。
ヒザ下や太もも、指などの足の毛は太く濃い毛が生えやすく、毛根に対するレーザーの刺激も強くなります。
足全体を脱毛すると照射部位が広範囲になるため、痛みに耐える時間も長くかかるでしょう。
とくに足の皮膚は薄く乾燥しやすい部位です。痛みを軽減させるには、しっかりと保湿して乾燥を防ぐことも大切です。
身体の状態によっては、通常よりも医療脱毛の施術が痛く感じることがあります。ここからは医療脱毛で痛みを感じやすい方の特徴を解説します。
日焼けした肌はメラニン色素の量が多く、痛みを感じやすいです。日焼けで皮膚が炎症を起こしている場合、レーザーを照射するとやけどのリスクを招く可能性もあります。
度合いによっては脱毛ができないこともあるため、脱毛期間中は日焼け対策を十分におこないましょう。
肌が乾燥した状態は皮膚の水分量が少なく、バリア機能が低下します。この状態でレーザーを照射すると熱に過剰に反応し、刺激を感じやすくなります。
とくに脱毛の直後は肌が敏感になるため、保湿を十分におこなうことが重要です。肌を保湿することで皮膚のバリア機能が保たれ、痛みを和らげる効果も期待できるでしょう。
生理中の肌はホルモンの変化によって、敏感肌や乾燥肌に傾きやすいです。敏感な肌にレーザーを照射すると、皮膚トラブルを引き起こす可能性が高まります。
脱毛機のレーザーは肌に少なくとも刺激を与えるため、生理の期間を避けて施術を受けるようにしましょう。
医療脱毛がはじめての方は、ムダ毛の量が多い分、レーザーの刺激を受けやすい傾向があります。また皮膚がレーザーの刺激に慣れていないため、施術開始直後は強い痛みを感じることもあるでしょう。
医療脱毛の痛みが不安な方は、カウンセリングの際にテスト照射を受けることで安心感を得られます。
医師との相談を通じて、自身に合った麻酔や脱毛機を選定してもらいましょう。
ここからは医療脱毛で痛みを軽減する8つの方法を解説します。快適に医療脱毛を受けたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
VIOやヒゲ、わきなどの痛みを伴いやすい部位には、麻酔クリームや局所麻酔の使用がおすすめです。
クリニックによってはコースに料金が含まれている場合もありますが、追加で費用がかかることが一般的です。
麻酔の料金は、1回につき2000円〜3000円程度です。痛みに対する不安がある方は、事前にクリニックへ麻酔の有無を確認しましょう。
蓄熱式の脱毛機は、肌への負担が少なく、痛みに敏感な方に適しています。熱破壊式よりも低出力のレーザーを使用し、毛根にあるバルジ領域のみを破壊します。
弱いエネルギーを複数回に分けて照射するため、じんわりとした温かさを感じる程度です。個人によっては痛みや熱さを感じることもありますが、熱破壊式よりも刺激は少ないでしょう。
医療脱毛は、施術部位を冷やすと熱による痛みを感じにくくなります。脱毛機に冷却装置が搭載されているものもあれば、冷たいタオルや冷却ジェルで冷やす場合もあります。
冷やし方はクリニックにより異なりますが、脱毛で感じる痛みを大幅に軽減できるでしょう。
脱毛期間中は肌の保湿ケアを念入りにおこなうことで、施術時の痛みを軽減できます。医療レーザー脱毛機は肌にダメージを与えるため、皮膚が乾燥しやすくなります。
とくに乾燥しやすい時期は化粧水やクリームで肌にうるおいを与え、VIOや手の届きにくい部位も保湿しておきましょう。
医療脱毛期間中は、日焼け対策を十分におこないましょう。日焼けした肌では、レーザーを照射する際に痛みを強く感じるおそれがあります。
炎症や乾燥が強く現れている場合は施術を受けられないケースもあるため注意してください。
日頃から日焼け止めや帽子などを使用し、紫外線から肌を保護することが大切です。
脱毛部位により出力を細かく調整すると、痛みを和らげることができます。
とくに、皮膚の薄い部位は痛みを強く感じやすいため、出力の調整が可能なクリニックを選ぶとよいでしょう。
生理期間中や体調がすぐれないときは、医療脱毛の施術をキャンセルすることをおすすめします。
ホルモンバランスが崩れているときや体調がすぐれないときに施術を受けると、痛みを感じたり気分が悪くなるおそれがあります。
ただし、クリニックによってはキャンセル料がかかったり、コース1回分が消化されたりする場合があるので注意してください。
クリニックを選ぶ際は、キャンセルポリシーを十分に確認して契約しましょう。
医療脱毛の痛みに耐えられるか不安な方は、ほかのことに意識を向けられるアイテムを活用しましょう。
例えば、マウスピースを装着して歯をかみしめることで、筋肉の緊張が緩和されます。
また、一部のクリニックではトゲトゲボールが用意されている場合もあります。
手に握ることで痛みへの意識をそらす効果が期待できるでしょう。ぜひ活用してみてください。
最後に、医療脱毛の痛みに関するよくある質問について回答します。医療脱毛の痛みが不安な方は参考にしてください。
医療脱毛を受けたあとは、ヒリヒリとした軽い痛みを感じる方もいます。とくに皮膚が薄くデリケートな部位はかゆみや腫れが生じる可能性があります。
赤みや腫れ、かゆみは2〜3日程度で引くことが一般的です。
4日ほど経過しても痛みや腫れ、赤みが強い場合は、脱毛を受けたクリニックに相談しましょう。
脱毛後のケアに原因がある場合や、クリニックのミスで炎症を起こしている可能性もあります。
症状を悪化させないためにも、気になることはすぐに医師に伝えることが重要です。
ロキソニンは痛みを和らげる薬ですが、医療脱毛の痛みには効果が期待できません。医療脱毛の痛みは皮膚の神経に直接影響するため、ロキソニンの働きとは関係がありません。
痛みを抑えたい方は、麻酔の使用を検討しましょう。
痛みの程度は個人により異なりますが、なかには耐えられないほどの痛みを感じる方もいるでしょう。男性は女性より毛が太く密集しており、刺激を感じる方も多いです。
メンズ専用の医療脱毛クリニックでは、男性に向けた施術方法を実施しています。
一部のクリニックではカウンセリング時のテスト照射が可能なため、痛みが不安な方はぜひ利用してみてください。
医療脱毛の痛みは個人により異なります。毛が太い部位や密集した部位に痛みを伴いやすいため、剛毛の方は強い痛みを感じる可能性もあるでしょう。
痛みに配慮したクリニックでは麻酔や冷却機能が搭載された蓄熱式の脱毛機などを用意しています。
脱毛の痛みに耐えられるか不安な方は、カウンセリングの際に相談しましょう。
医療レーザー脱毛機は、メラニンが濃い部位に反応する特徴があります。背中や顔などの産毛が多い部位は、黒く太い毛が多いわきやVIOと比べると痛みを感じにくいでしょう。
ただし毛質や肌質によって強い痛みを感じる場合もあります。
痛みが強い場合は、遠慮なくスタッフに伝えて適切な処置を受けることをおすすめします。
本記事では医師の監修を基に、医療脱毛が痛い理由や対策方法、痛みに配慮したおすすめクリニックを紹介しました。
アンケート結果では医療脱毛の痛みを感じた方が多くいましたが、セルフケアや施術時の対策により痛みの軽減が可能です。
今回紹介したフレイア、レジーナ、じぶんクリニックの3院では、痛みに配慮した施術を受けることができます。
無料カウンセリングではテスト照射も無料で受けられるため、実際の脱毛の痛みや感覚を体験できます。
自身の痛みの感じ方や我慢できるかどうかを把握してから、脱毛をはじめてみてください。
